別れ
さっき、9時20分、電話がなった。
母からだ。涙声。

今日の朝9時、ゲンが逝ってしまった。

明日帰省するまでは、もたなかったんだね。
電話の向こうとこっちで、涙しながら、ぽつぽつと
状況を聞く。
なんて悲しい朝なんだろう。

実家の愛猫。
妹が学生時代に、下宿で飼いきれずに実家に
持ってきた子猫。

いたずらだった子猫は、とても臆病で両親にしか
なつかない、
ちょうど絵本のモグのような柄の猫だった。

4人の子どもがそれぞれ巣立って家を離れ、
さみしがっていた両親の気持ちを
和ませてくれたゲン。

父の辛かった闘病中も、その後の母のさみしさも、
ずっとよりそってくれたゲン。

いまではすっかりおばあちゃんだったけれど、
夏にピンポン玉くらいのふくらみがみつかるまでは、
本当に元気だった。
治る見込みもなく、年もあって手術もできず。

でも、今までがんばってくれてえらかったね。

最後は、乳腺腫の傷がいたいたしく、痙攣もあって
かわいそうだったと聞いた。

本当に、本当に 18年の間、ただただ ありがとう。

でも・・・でも。

やっぱり さみしいよ。

| 琴子 | 09:49 | comments(0) | trackbacks(0) |

ある日のkoha本
3歳7ヶ月の我が家の次女と楽しんでいる絵本を、
毎月記しています。
毎月お気に入り絵本が少しずつ変わっていくのが楽しくて、
あるときからノートに書き留めています。
一ヶ月ごとに見ていると、その月よく読んだ絵本と一緒に
読んでいたときの様子もよみがえってきて、
これが案外楽しい作業なのです。
こちらでも引き続き、記していこうと思っています。

 遊園地 3歳7ヶ月のkoha本 遊園地

王冠2 クリスマスの12にち 『クリスマスの12にち

一番読んだ(・・・というか、歌った)のがこの絵本。
クリスマスまでの12日に、いろいろな贈り物が
届くわけですが、どんどん重なって、8日目ぐらいから、
非常にあやふやになり、息もたえだえ。
早口言葉の練習のようになっていました。
絵を見て歌うので、記憶力も必至。
でも、楽しくてkohaもメロディーを口ずさむように。
いつか、英語版を聞いて、あっこれはよく歌った歌だと
気づいてくれたらいいな。

2位
サンタがきたらおこしてね
サンタがきたら

縦に展開する絵本。 
サンタさんが煙突から入ってきたり
海の中にもぐったり、木の上に登ったりするのが
縦展開でとても生きています。
どんな小さなものたちにも、プレゼントを渡していく
喜びを感じていたようす。
小さなモグラ穴に、「はいれるの〜?」と
チェックも入っていました。

クリスマス・イブのはなし
イブのおはなし
「100こめのクリスマス・ケーキ」
「あっちゃんとゆびにんぎょう」
「サンタさんのいちにち」 の3冊の小さな絵本が
函に入った かわいい絵本セット。

100 サンタさんのいちにち

3冊セットでよく読みました。
3冊のお話が少しずつリンクしているところ。
お話の絵が、刺繍でできているところ。
そしてこのサイズ。どれもが心ひかれたようで、
100個のクリスマスケーキを100まで数えながら、
ごーい♪と声をあげていました。
あと、あっちゃんが一人でケーキを買いにいくところにも
すごーい!の声・・・(笑)

4位
ゆうびんや せきたんや 
パンや

ゆうびんやのくまさん』『せきたんやのくまさん』『パンやのくまさん

このシリーズを気に入ってくれて、本当にうれしくて、
持ってくるたび 喜んで読みました。

くまさんは、ゆうびんやだったり、せきたんやだったり、
パンやだったりしますが、まじめにコツコツ働き、
規則正しい生活と礼儀正しさが
本当に気持ちのよいシリーズです。
仕事が終わると、くまさんはいつも心地よい
疲れをともなって、ベッドにはいって、すぐに眠りにつく、
そんなおしまいにも、とても安心するのです。

家具や調度品を見るのも、ちょこちょこと
置いてある写真や手紙を見るのも楽しい。

この「ゆうびんやのくまさん」は、
特に我が家のクリスマスに、大きな影響を与えた
絵本だったので、そんな話も聞かせながら、
何度も楽しみました。
(この絵本を見てから、サンタさんに
 「クッキーと飲み物」を用意するようになったので。)

12月後半、「ぼくじょうのくまさん」と
うえきやのくまさん」も求めました。

ちいさなバス
ちいさなバス

こどものとも年少版 2007年10月号
作者がわが町出身者のようで、なんだか描かれる町の様子に
親近感がわきます。
乗り物大好き娘には、狭い路地を巧みに通り抜ける
バスの魅力はたまらない様子。

たいへんだあ
たいへんだぁ

こどものとも年少版 2008年1月号
太陽がおっこちちゃったと思いこんだ動物たちと、
そのわけを知ったふくろうのやり取りが、
ユーモラスでふふっと笑いを誘います。
版画もとても魅力的。

サンタのおまじない
サンタのおまじない

色紙をちょきちょきぱちんと切ると、あら不思議、
クリスマスに関係するものが、次々とあらわれるのが
楽しくて、いつの間にか一緒に、
「ちょきちょきぱちん」ととなえてました。

こまったこまったサンタクロース
こまった

去年、教えてもらった一冊。
エロール・ル・カインの絵とは思えない絵です。
サンタが小さな扉を開けていくお楽しみがあるので、
今年は絶対読もうと思っていました。
なぜか、あわてながらせかされながら、大慌てでめくって
読みました。 
あわてんぼうのサンタクロースにのせられてしまったな。

| 琴子 | 09:32 | comments(0) | trackbacks(0) |

クリスマス
クリスマス 『クリスマス

バーバラ・クーニーのクリスマス絵本は、
どれもとても好きです。
彼女の絵が、クリスマスの凛とした雰囲気にあって、
お話のよさをしみじみひきたてる気がします。

今年の新刊でずっと気になっていたこの絵本。

表紙もすてきだと思ったけれど、カバーをとってみて
またほれぼれしました。
見返しの部分に使われている、つるっとした紙も好き。
とても丁寧に作られていて、本作りにかかわる方たちの
こだわりと想いを感じてうれしくなります。

キリスト生誕・クリスマスのお話をもとに、
それ以前に行われていた12月のお祭り
(北欧のユール祭り、古代ローマのサトゥルナーリア祭)や
スウェーデンで行われている聖ルシアの日のこと。
聖ニコラウスとサンタクロースのことが語られ、
クリスマスが祝われるようになった以前の、
大切にされてきた風習を知りました。

今まで聞き馴染んでいることも、読んで
初めて知ることもあって、クリスマスがどんな日か、
あらためて感じることができて、とてもよかった。

なにしろやっぱり、クーニーの誠実な絵が
素晴らしいのです!
毎年読み返して、味わいたいと思います。


今年のわたし。

 むかしのサトゥルナーリア祭のときのように、
 人びとはクリスマスには友だちのことを考えます。
 また、いやなことはすべて忘れてしまいます。


この文を読んで、ハッとし、自問しました。
すべて忘れられたか...?

ことり文庫・アドヴェントカレンダーの中の言葉にも
ハッとする言葉がありました。
 クリスマスは、感謝と、思いやりと、許しの日

今夜はイブ。夜には、クリスマスミサへ行くのです。
例年通り、子どもたちとわたしで。
一緒に行きたいと言ったその気持ちだけで、
わたしは十分うれしかった。
ありがとう、と思います。
こういう気持ちでクリスマスが迎えられて、
本当によかった。
さぁ、これから準備です。
| 琴子 | 15:19 | comments(2) | trackbacks(0) |

聖なる夜
とても美しくて、思わず手にとってしまった一冊。

聖なる夜聖なる夜

ヴィークランドは、リンドグレーンの文章の挿絵
という印象が強いけれど、まさにこのお話は、
ヴィークランドの絵がぴったりです。

作者自身が、おばあちゃんから聞いて、印象に
残っているクリスマスのお話。
おばあちゃんが亡くなり、40年の月日がたっても、
なお色褪せないお話です。
それは、キリスト生誕の日に起こったとても
不思議な出来事。

小さすぎて教会の夜ミサに行けなかった作者と
年をとりすぎて行けなかったおばあちゃんが、
2人で共有した時間そのものがいとおしく思えます。

信じること。そういう目をもつこと。

大切なことが、おばあちゃんの言葉で語られています。
読みながら、その不思議を想い、静謐な空気を感じます。
大好きなおばあちゃんとの思い出。
語られたお話。それに添えられた美しい絵。
そのどれもがうっとりし、温かい気持ちで満たされます。

| 琴子 | 14:47 | comments(2) | trackbacks(0) |

ロバのクリスマスコンサート
今日は、ロバのコンサートの日♪ 

ロバ

昨日に引き続き、お楽しみが続く。
今年も無事、ロバの音楽座のクリスマスコンサートへ
行くことができたんだなぁとしみじみします。
もうどれくらい経つのか、4,5年前から毎年恒例の
ロバのクリスマス。
年々、コンサート日程が増えて、朝・昼・夕方の
一日3公演の日もあるほどの人気ぶり。 
今年は全部で12公演。
今日はそのうちのちょうど真ん中だったそうです。
雅隆さんも、絶好調♪
(・・・一番いいときだ の言葉で、笑いが・・・)

 Chistmas tree & Christmas night
 トゥララー きーみーに 会いーたい
 Chistmas tree & Christmas night
  トゥララー サーンタ おーいで


この歌、本当にいいなァ。
アナグラのような、ロバハウスの中で、
お父さんもお母さんも子どもたちも、
みんな一緒になって合唱するのです。

最初はそれぞれ分かれて、そのあとみんなで
一緒になって・・・。

透きとおるような優しい旋律が、どんどん
胸にしみてきます。
今年はいろいろあったから、ぐるぐる想いが
めぐってしまって、またうっかり泣きそうになって
危なかった。
本当に、最近、涙腺がこわれています。

ロバハウスのアナグラから出てくると、
雨だった天気模様は、素晴らしい青空にかわっていて、
うれしいうれしいプレゼント。

あー、今年ももうすぐ終わるんだなぁ・・・。

ロバが終わると、もうイブもすぐそこで、
肩越しに、年末の慌しさが待ち受けています。
年賀状やらなくちゃいけません。
でもでも、今日はとても気分がいいのです♪
だから、や〜らない。
| 琴子 | 23:43 | comments(0) | trackbacks(0) |

ことり文庫おはなし会
今日はことり文庫さん、1周年記念。

楽しみにしていた、語りのおはなし会が開かれました。
以前から、いつかはきっと・・・と
お話されていたおはなし会。

kohaが聞けるかどうかの心配はあったものの、
必ず行くと決めていたから、おはなしが聞けて
本当にうれしかった。
こうめさんのお母さんと、Fさんの2人の語り手が
素晴らしくて、語りのよさをあらためて実感したのでした。

子どもの頃、こうめさんが作ったという
ねずみくんも登場しました。
アーノルド・ローベルの「とうさんおはなしして」の中の
お話、「だいりょこう」に出てくるねずみくんです。

前に、手作りした人形を、お母さんがおはなし会で、
今も使ってるんだというお話を聞いたことがあったけれど、
ねずみくん登場で、思わずあーーこれなんだっ♪と
声をあげたくなりました。

とても凝ったつくりで、足が取り外しでき、
ローラースケートをはいたり、靴をはいたりも
できるのだそうです。

すごいなー、子どものころの工作が いまだ
現役というのも、その発想も、
あらためてすごいなぁ。
ひとりでいちいち感心、感動してしまいました。

この「とうさんおはなしして」は、我が家でも
ずいぶん楽しんだ絵本で、時々やっぱり とうさんが
読んでいたので、それもうれしかった。
きっとこれから、kohaとも楽しめるはず、
いや、きっと楽しもう!と意気込みも新たに。

そして、会の間、何度も聞かれた
「ことりちゃんのために・・・」という言葉に
込められた想いに、とてもじーんと来てしまって、
すっかり母の気持ちに共感していたわたし。

お母さんはもちろん、Fさんの温かさもステキで、
おはなしを語るというだけではない、
温かいお人柄を感じてふくふくとうれしくなりました。
ふろしきみたいに、何でもじょうずに
包み込んでしまう包容力。
それが、お話にもあらわれるんだろうなー。

昔話、外国のお話、絵本のお話、紙芝居で
知っていたお話も、語りで聞くと、またまるで違う
印象なのが不思議。

以前、こうめさんがお母さんの十八番だと言っていた
『魔法のオレンジの木』も、聞けてうれしかったお話。
子どもの頃は、もっとずっと長いお話だと感じていたと
言われていたのが印象的で、
その後、本を読んでみたのです。
今日耳から聞いたお話は、目で読むより、ずっと長く
わくわくするお話で、その印象の違いが楽しかった。
子どもたちがちょっとうらやましかった瞬間です。

それに、シンガーの「ヤギのズラテー」もうれしかった!!
『やぎと少年』は大事に思っている一冊なので、
タイトルを耳にしたとき、小踊りしたくなるほど
うれしかったのです。
長いお話だったけれど、今日語ってもらえてよかったな。
クリスマス・ことりさん1周年に、このお話が
入ったことの意味を感じながら、聞きました。

本当にすてきなおはなし会をありがとう♪
そして、ことり文庫さん1周年、おめでとうございます ビール


追記:当日のプログラムは、ことり文庫日誌12/23に
   載っています。
| 琴子 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) |

サンタクロースに会いました
サンタクロース
サンタクロースに会いました
 増田久雄 文 ・ 上野紀子 絵  ポプラ社

今年のクリスマス新刊で、こちらもたまらず
手にしてしまった一冊。

「サンタクロースなんていないのよ」
という、姉の言葉に傷ついた8歳のメリー。
信頼するおばあちゃんに確かめに行きます。
それに対するおばあちゃんの言葉と行動が、
本当にすてき。

誰かのためを想うこと。
その人のために、サンタのお手伝いをすること。

決してお仕着せではない、自分がもらうばかりでもない
プレゼントの意味を、さりげなく教える
おばあちゃんの偉大さに感服です。

このお話には、とびきり素敵な後日談も!
メリーは、ずっと大人になってから、その時の
サンタのお手伝い仕事にかかわった、
ほかの大人の存在も知るのです。

なんて、なんて素敵なんでしょう。
心のやわらかな大人が、子どものまわりにいる
しあわせを しみじみ感じます。
すてきなクリスマスのお話。

まさに、松岡享子さんの言葉、
心からサンタクロースの存在を信じることは、その人の中に、
信じるという能力を養う。

(〜サンタクロースの部屋ー子どもと本をめぐってーP4より)
という言葉そのものです。
| 琴子 | 21:15 | comments(0) | trackbacks(0) |

マーガレットとクリスマスのおくりもの
マーガレット 
マーガレットとクリスマスのおくりもの
   植田 真   あかね書房

植田真さんの2冊目の絵本になるのでしょうか。
白と黒の中に、細い線が際立って、配色も構成も
とってもおしゃれな感じ。
今年のクリスマス新刊の中でも、
とても気に入った一冊です。

マーガレットは、いつもクリスマスが近づくと、
木の実や葉っぱをみつけては紙に包んで、
プレゼントします。

でもプレゼントされた側の大人は、いつも忙しくて
さほど喜んだ様子も見られず・・・

誰かのためを思ってプレゼントを用意する
うれしい気持ちが、しゅんとしぼんで悲しくなり、
いつか本物のサンタクロースになれることを
夢見るのでした。

クリスマス・イブ。 
そんなマーガレットを迎えに来たのが
小さなくるみわり人形。
「そうでごす」と耳につく話し方が印象的な
くるみわりです。

マーガレットのいでたち。

トナカイのかわりにあわられた8わの鳥たち。
(くちばしが8わとも色が違うのです!)

その後ルディ(くるみわり人形)から渡される、
三色のプレゼントの袋。

色がとても効いていて、ステキ。

3つの袋につまっていたプレゼントを見て、
マーガレットは心底がっかりしてしまうけれど、
それが誰かのために必要なものであることを
知った時、静かな喜びで満たされます。

夢 か うつつ か・・・。

誰かのことを思うとき、プレゼントにのせて、
精一杯の誠意と想いを伝えたい。 
クリスマスは特にそうありたい、と思います。

もう、イブもすぐそこです。
| 琴子 | 22:23 | comments(0) | trackbacks(0) |

はじめに
サンタ1

以前のブログから、心機一転、新しい場所に
うつることにしました。
また、絵本のお話などがぽつぽつとできたら、
うれしいと思っています。

うつったのをいい機会に、ブログの名前も、
ハンドル名もあらためました。
本当に心機一転・・・のつもりです。

2人の娘との日常は、下の人とのことについてだけ、
書くつもりで・・・。
思春期の娘の想いによりそった形です。
もし、以前からのなじみの方で、上の娘の名を
知っている方がいらっしゃったら・・・
どうぞ Cちゃんと呼んでやってください。
 * * *

今年出会ったクリスマス絵本・・・
とても好みのものが多くて、それについて
書けないまま、クリスマスを迎え、
過ぎていくのが残念なので、
いっそ、東方の三博士が☆に導かれて
馬小屋にたどりつく1・6までは、
内なるクリスマス気分をひきずろうかと
思っています!
クリスマス絵本の記事も、ぽつぽつと
書いていきます。

 * * *

明日は冬至。
今日あたり、朝6時なんてまだ真っ暗です。
夕方4時を過ぎたあたりからあっという間に
暗くなって、まさに冬至を実感中。

夜は、ゆず湯にしなくっちゃ。
昼は、おなじみ、ことり文庫さんの初の、おはなし会に
行くのです。
ことり文庫さん、1周年ですからね。 
1歳、おめでとう ケーキ2

 * * *

本の画像について :
Amazonアソシエイトしています。
そこからお借りします。
BK1アフィリエイト(バリューコマース
アフィリエイトプログラム)は
なんと承認していただけなかったので、
公開してから、別のコースで申請してみます。
| 琴子 | 21:22 | comments(8) | trackbacks(0) |

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