おとなたちの絵本部屋・最終回
金曜日、今月の(かえってきた)おとなたちの絵本部屋
最終日でした。
そして、閉店によるお店での最後の講座でもありました。
参加者8人。めいっぱい。

今回のテーマは、【時代劇絵本】
時代劇といえば、高校時代、学校から早く帰ってくる日が
あると、桃太郎侍を観ていたなー。
ひとつ〜・・・・  ふたつ ふらちな〜・・・  みっつ〜・・・・の
決まり文句と、桃から生まれた桃太郎〜!の毎度のパターンが
見たくて、ね。(主役はもちろん、高橋英樹)
大好きだったのに、文句を忘れてしまいました。だめですねぇ

絵本で時代劇?と思ったけれど、ずいぶんとあるものです。
しかも楽しくて、笑ってしまいます。
設定も、登場人物?もさまざまだけど、やっぱりシンプルな
ストーリーが身上の時代劇。
シリーズものが多いのも納得です。

今回紹介してもらった絵本
大好きなのが、
にんにく丸アスパラ郎
このシリーズと、
くものすおやぶん

にんにくもアルパラも、さすが主人公に抜擢されたわけが
納得できる 技持ち。
登場人物をよくよく見ていけば、最後の料理に結びついていく
面々の登場で、おはなしが一層楽しくなっています。
このシリーズ、次がとても楽しみ。
次なる主人公は、どんな野菜だろう???

そして、うちでも今、kohaがたびたび読んでと持ってくる
くものすおやぶんも、大好きな一冊。
プレゼントでいただいたハード版が、ここのところ頻繁に
登場しています。
去年こどものともで出た「くものすおやぶんほとけのさばき」の
ハード化も待たれますよね。
このシリーズも、次なる事件の展開が、楽しみ〜。

そのほかにもこんなにたくさん・・・

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| 琴子 | 16:27 | comments(12) | trackbacks(0) |

まあ、なんてこと!
夜、寝ている間に、
自分が何か違うものになっていたら・・
子どものころ、そんな空想を、時々しました。
羽がはえて、空を飛べるようになっていたり、
しっぽがはえていたり・・・
そんなのが、多かったなー。

しっぽ・・・ちょっと憧れていました。
馬のような、しゃらんとした立派なしっぽ
そして時々、うさぎのような丸々のしっぽ

まぁ、なんてこと!
    『まあ、なんてこと!

イモジェンが朝 起きたら、頭になんとツノがはえていた!

いろんな不都合はあるけれど、ママの動揺ぶりと裏腹に
イモジェンと弟と、おてつだいさんたちの冷静ぶりが
なんだか とてもおかしいです。
ツノにドーナツをいくつもさして、小鳥に食べさせて
あげるなんて、最高な気分。

ラスト、無事収束・・・のはずが、大どんでん返し。
新たな問題発生です。 楽しいな〜。
素朴だけど、ふふふの笑いがいっぱいのお話。
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| 琴子 | 22:39 | comments(4) | trackbacks(0) |

おたのしみ
先週、雪国からはるばる、クロネコさんに揺られて
やってきた、もりのにわ さんのパン。
おじゃましているサイトで、到着の記事を見ながら、
次はうち? うち・・・♪ と楽しみにしていたパンセット。

今月のパンセット → 
滋味あふれる、素朴で力強い、パンたちです。

もりのにわ2月
 小麦が1本添えられて・・・これがとてもうれしい

今月は、クッキーも入っています♪
オートミール入り、マクロビオティッククッキー
チャイを入れて、いただこう!

くるみとピール
 自家製夏みかんとくるみ入りカンパーニュ
 薄くスライスして・・・あ〜おいしぃ

黒糖マフィン
 黒糖の入った、ふんわりイングリッシュマフィン
 クリームチーズをぬって、いただいたゆずジャムもぬって
 こちらも、あ〜おいしぃ
 

かみしめればかみしめるほど、おいしさをしみじみ感じ、
食べきってしまうと、すぐまた、注文したくなる
一気に食べてしまうのはもったいないパンたちです。
じっくり ゆっくり かみしめたい♪

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| 琴子 | 05:37 | comments(10) | trackbacks(0) |

さてさてきしゃははしります・・・
絵の雰囲気だけ見て、クラッシック絵本かと思ったら、
まだ1月に出たばかりの新刊なのだそうです。

さてさてきしゃは
  『さてさてきしゃははしります・・・

緑と赤と紫が際立つ、なかなか派手な絵本です。
ふだんのわたしなら、あまり手にしないような派手さ。
でも、なんといっても、汽車本だし・・・
             (→うちの鉄子と読みたい)
言葉が楽しいのです。(→声に出すと4倍?楽しい)

左のページで、どんな人が乗っているかが描かれ、
右のページは、お決まり文句
 さてさて きしゃは はしります・・・

そのあと、いろんな擬音が続くのです。
これが楽しい・・・。

気に入ってしまったのは、お出かけ帰りのご婦人方と
旅行帰りの生徒たちのページ。
ご婦人方は、おいしいケーキね、おいしい紅茶ね
とぺちゃくちゃおしゃべりし、
生徒たちは、ねえねえ先生、まだつかないの?と大騒ぎ。

 さてさて きしゃは はしります・・・
 ケ・キ・コ・チャ・ケ・キ・コ・チャ・・・

 さてさて きしゃは はしります・・・
 マダーン ゴトン マダーン カタン・・・

最後に、のみのピコのように、積み重ねて
一気に言うところがまた楽し。
鉄子もすっかり気に入っています。
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| 琴子 | 21:31 | comments(7) | trackbacks(0) |

あかいはなさいた
あかいはなさいた 
    『あかいはなさいた』 

この絵本、表紙絵の”まつばぼたん”が、
とても目をひきました。
中を見て、その美しさにうっとり。

寒椿、オキナグサ、チューリップ、マツバボタン
カーネーション、ホウセンカ、バラ、ナデシコ
タチアオイ、アザミ、ハスの花、ベゴニア、百日草

見開きページに描かれる、13種類の赤い花たちは、
同じ赤と言っても、ピンク、紫系統の赤まであって
色もきれい。
そして、なんといっても、花の質感が素晴らしいです。

それぞれの花に、リズミカルな詩のようなことばが
添えられて、
それがまたとても美しい。

  まんげつの よる かんつばき
    おつきさまに すましがお

  おしゃべり だいすき チューリップ
    さわやかな かぜ ははは ほほほ

  よふけの にぎわい ベゴニアのはな
    一日(ひとひ)の おわり みちたりて 


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| 琴子 | 23:43 | comments(8) | trackbacks(0) |

そのぬくもりはきえない
そのぬくもりはきえない
   『そのぬくもりはきえない

酒井駒子さんの描く子どもの絵には、いつでも
惹きつけられてしまう。
その上、いっそう惹かれるレビューに出会い、
「そのぬくもりはきえない」という
タイトルの意味も知りたくて、予約して読んだ一冊。

とてもとても、痛かった。
でも、ある面、わたしはその痛みを感じたくて、
この本を手にしたのかもしれなかった・・・
とも思う。

自分の気持ちを説明するどころか、自分の本意さえ、
よくわからない小学4年生の波。

死んだカマキリの死骸を、春菜ちゃんの引き出しに
入れたのは
ただ見せてあげたかったという気持ちだけだったけれど、
それを説明する言葉を持っていないのだ。

カマキリがかわいそう、春菜ちゃんも喜ばないと
言われれば、そうなのか、と思う。
かわいそうだから埋めようと先生に言われれば、
そうなのかな?と疑問を持ちながらも、一緒に埋める。

波は、自分の気持ちを言葉や態度であらわす前に、
大人の顔色を見、心情をはかってしまう子。

人よりもたぶんのんびりしていて、何をしても
時間がかかる子。

母がだめだと言いそうなことは、言い出せないし、
いつだって正しいことをスパッと言うお母さんは、
正しいと思う。
自分のことだって、なんでも知っているのだろうと
いつも感じる。
そんな完璧なお母さんの前で、自分の言葉は
常に呑み込んできた。
圧迫感、息苦しさを常に感じながら、
発する言葉も態度も知らない。
痛々しさを感じるくらい・・・。
波を見ていると、自分の言葉や態度であわらすことで、
自分を示せるというのは幸せなことだと思える。

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| 琴子 | 06:05 | comments(18) | trackbacks(0) |

2月のおはなし会
2/9(土) 地元図書館でのおはなし会。

今月のテーマは 「きょうはなんの日?」
このテーマで、あの 林明子さんの絵本を思い浮かべる方が多いハズ!
そうなのです。
メンバーの一人が、どうしてもこの絵本を読みたいから・・・と
言うことで決まった、今月のテーマ。
結局、なんにでも結びついてしまいました。
「きょうは**の日」 ということで、以下のプログラムです。

 読書 未就園・ちびっこ向け 読書

 紙芝居 『ねずみのまめまき

 ふゆめ 『ふゆめがっしょうだん

 はこははこ? 『はこははこ?

 手遊び

 ぼくのやま 『ぼくのやま ママのやま

 みんなでぬくぬく 『みんなでぬくぬく

 * * *

きょうは・・・「豆まきの日」「冬芽を観察する日」
「ダンボールで遊ぶ日」「あかちゃんが生まれる日」
「みんなでぬくぬくする日」
特に、「ふゆめがっしょうだん」と「はこははこ?」には
期待以上の反応があって、わたしたちもびっくりしました。
 

 読書 園児以上・少し大きい子向け読書

 きょうはなんのひ? 『きょうはなんのひ?

 パネルシアター 『ママのおけしょう』
 お化粧1 
           ↓ ↓ ↓
 お化粧2

 ボヨンボヨンだいおう 『ボヨンボヨンだいおうのおはなし

 だるまさんが 『だるまさんが

 ゆきがやんだら 『ゆきがやんだら

 * * *

前半のいい意味での反応のよさは、後半も続いていて、
しっかりしたお話「きょうはなんのひ?」も、
じぃっと 集中して聞いてくれました。
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| 琴子 | 22:01 | comments(6) | trackbacks(0) |

こやたちのひとりごと
図書館の新刊コーナーで、ひときわ目をひく
表紙に出会って手にとってみれば、
それは、ただの小屋の写真集でした。

こやたちのひとりごとこやたちのひとりごと

ただの小屋なのです。
なのに、この美しさ!
青空に映える、真っ青な小さな小屋に、惹かれないでは
いられない。

中には、、色とりどりのいろんな形の小屋が、
表情や個性を持って並んでいます。
たぶん、実際に目にすれば、あっけなく
通り過ぎてしまうだろう小屋の数々。
バラック?ほったて小屋?
そこに、カメラを向けた中里さんの視点が、すてきだなぁ。
きっと、建てた人たちにとっては、
実用のための小屋であって、鑑賞する作品では
ないのだけれど・・・
集まってみれば、どの小屋も、
もの言う小屋であることに驚きます。

小屋のひとり言という形で添えられた
谷川さんの言葉が、また楽し。

 むかしから ずうっと ここにたってる
 どこかにいきたいと おもったことはない


いいな、いいなー。
常にどこかに行きたいと思っているわたしと、
正反対だ(笑)

        * * *

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| 琴子 | 17:00 | comments(14) | trackbacks(0) |

ジョン・バーニンガム絵本原画展
節分だった日曜日、朝から一日中 雪の中、東京・大丸へ
行きました。
でも、雪が・・・ずんずん積もって、不安もよぎる。
一瞬、迷ったものの、予定決行しました。
ジョン・バーニンガムの絵本原画展です。
 (デビュー45周年記念)

バーニンガム展

バーニンガムの絵は、絶対、原画と絵本とでは違うだろうから
観てみたかったのです。

実際・・・ほんとうに違いました。
「はるなつあきふゆ」は、とてもとてもきれいで、
その絵の前には、ずっと人がはりついていました。

コラージュかと思うほど、切り貼り修正してあったり、
美しい色彩や、線画には、やっぱり圧倒されたり
絵のタッチも様々だから、おもしろいです。

しかも、どこか風刺がきいていて、ユーモラスなところが
やっぱりバーニンガムの好きなところ。

原画展など興味のない夫も、なぜか一緒に行き、
しかもkohaの相手で終わらないぞ、の意思ありありと・・・。
それに、ゆっくり観たいというびっくりの発言。
「ガンピーさんのふなあそび」の映像を観ている間に
自分だけ戻って、見なおしてきたのだから、驚きです(笑)

この日は、ちょうどバーニンガムご本人が、
いらっしゃっての サイン会の日だったようです。
まったく期待しないで入ったのに、
雪のためか、余裕で間に合ってしまいました。

バーニンガムさん、すっかり優しいおじいちゃまでした。

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| 琴子 | 17:41 | comments(28) | trackbacks(0) |

二月のうた
    
     結晶  二月のうた  結晶

                    新川和江

      二月は
      お日さまのじなんぼう
      なまえは 二郎さん
      ちび
      せいたかのっぽの
      にいさんのかげにかくれて
      ひねくれっ子のように見える
      でも 二郎さんは
      ポケットの中であたためているのだ
      小鳥のはねや
      花のつぼみや
      いろんなたねを ぐんぐん育てる
      黒い土を
 
      はやくおいで
      二郎さんはふりむいて
      やさしい三月の妹を呼ぶ
      はやくおいで いいものをあげよう


      * * *

小池昌代さん編集、片山健さん絵の『うち 知ってんねん』
という絵本で見つけた、二月の詩。

 うち知ってんねん 『うち知ってんねん

ひと月の日数が少なくて、寒くて、あっという間に
過ぎてしまう2月。
どことなくさみしい雰囲気のこの月に、
温かくて、優しい視点をあてる、すてきな詩人。新川さん。
義父くらいのお年と、はじめて知る。

2月。今年の2月は、とても悲しく、
きっとあっという間に過ぎてしまいます。
心のよりどころがひとつなくなるさみしさを、
どう埋めていいか わからない今。
でも、かわいい妹を呼ぶ二郎さんの月に、
くよくよばかりしていてはいけないんですよね。

でもでも、やっぱり三月の妹は、今年ばかりは、
ゆっくり来てほしい。
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| 琴子 | 13:34 | comments(13) | trackbacks(0) |

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