ねこのなまえ
ねこのなまえ   『ねこのなまえ

ある日、どらねこが さっちゃんに 名前をつけてくれませんか?
と頼んだのです。
今まで、ちゃんとした(ほんとうの)名前で
呼んでもらったことがないからと。

名前がないって、どういうこと?
さっちゃんからさっちゃんをとったら、そのこはだれ?
だれでもない自分って、どんな感じ?

 あしのしたに、ふかくて くらいあなが ぽっかり
 あいたようなきもちに なりました


そうしてさっちゃんは、どらねこに、一生懸命いい名前を
考えてあげることにしたのでした。

考えた名前がポチ? ミケ?・・・ って、笑っちゃう。
でも、意味まで考えてつけた名前は、とてもすてきで、
ふたりともとても満足したのです。
それからがとてもいい!!

何度でも、どらねこはさっちゃんに呼んでもらうのです。
自分の名前を何度でも!

さっちゃんの大らかさも、とてもいい。
何度でも呼んであげるよという、懐の深さ。えらい子です。

呼んで・・と頼んで、何度でも呼んであげる・・と答えてもらえる
その安心感といったら、何にも代えがたいでしょう。

よかったね、どらねこ。
この先、胸をはって、ぼくには名前があるんです!と言えるのだもの。
名前によって、自分が自分であることの誇りまで感じられそうな予感。
名前って、そういうものですよね。

気持ちのいい絵本です。



  『ねこのなまえ』  
     【作】いとうひろし   徳間書店
| 琴子 | 15:54 | comments(4) | trackbacks(0) |

2人展
吉祥寺の monogalleryで今日まで行われていた
萩原千春朋子さんの 陶磁展、行けないかもしれないと
半ばあきらめていましたが・・・。
やっぱり・・と、日曜日に急きょ行ってきました! 足取りは早足(笑)

作品ひとつひとつについている名前と、ちょこんと乗っている
動物たちから、いくつものものがたりを感じる 
というお話を聞いていたので、
作品が残っているうちに、見てみたかったのです。
(それに、ネッ友の方たちのお気に入りも見たかったですし!)

着いてみると、あれ・・・どこかで聞いた声の先客。
どうやら、噂されていた様子。(フフフ)

 * * *

行けてよかった。ほんとうに、好きな世界でした!

動物たちは、朋子さん曰く、手にしたひとが好きなように
見てくれていい、とのこと。
この子、うちのネコにそっくりだからと求められる方も
いるのだそうです。

特に何かのおはなしを意識しているわけではなく、
小さいときに聞いたお話の数々が、作品の中に息づいているのかも
しれないと言われたけれど、たしかに たしかに
おはなしを感じる作品とその名前の数々。

可憐な野の花をポッとさす楽しみを考えたら、そのまま
立ち去ることができませんでした。
自分用に2つと、母に1つ。
あ〜、欲張り(笑)

母のは、包んでもらってしまったので、今度帰省したら
写真をとらせてもらおう♪
名前も教えてもらわなくちゃ。
名前の記憶もおぼろげなのです・・メモすればよかった!

金の砂とタツナミソウ 金の砂
さっそく 駐車場に今年咲いた、あらたな野草
(タツナミソウ? )を一輪



azur azur
アジュール・・・青?
水だけはってみました。 ほんのり底の青が水面に映えて すてき


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| 琴子 | 22:11 | comments(4) | trackbacks(0) |

ちひろ美術館 ロシアの絵本
先日、ヒナタノオトさんの前に行ったのが、ちひろ美術館。
ただいま、ロシア絵本の原画展示中なのです。

上井草の風景
 上井草の駅から、ちひろ美術館へ向かう途中、左手に見える緑
 いつも気になるこの場所・・・ 奥はどうなってるの??


ロシア絵本作家さん、知らない名前も多いけれど、
ラチョフ(「てぶくろ」の作家)のように、
とてもなじみ深い人もいます。

ラチョフの力強い原画は、とても見ごたえがありました。
てぶくろ」から、きばもちいのしし と のっそりぐま のシーン
他にも、「マーシャとくま」から2枚
「金のとさかのおんどり」「きつねとおおかみ」「つるとさぎ」が
1枚ずつ。
水彩、クレヨン、ガッシュ、リトグラフを組み合わせた画法は
力強いけれど、緻密な印象です。

そして、わたしが今回とても楽しみにしていたのは、
タチャーナ・マーヴリナの絵。

マーガレットさんも、マーヴリナコレクターと知って驚いた
けれど、わたしもひそかにそうなのでした。 フフフ

 マーヴリナ

T.マーヴリナ :
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| 琴子 | 16:35 | comments(10) | trackbacks(0) |

たんぽぽ
ことり工作部発、たんぽぽ染め講座。
楽しそうで、わくわくするような優しい色が、やっぱりたまりません。

参加できなかったけれど、やりたいなー。
お迎え時間までの間に、はたしてできるのか?
いろいろ いろいろ迷いはあれど、
お天気や、綿毛に変身してしまう頃合いや、自分の予定を
考えると、今日しかないっ!と思いきり、
方法を教わって、奈良支部に続き、多摩支部でも開催しました(笑)

ふ ふ ふ

まだまだたんぽぽ

いいです、いいです。
このやわらかなたんぽぽ色。
はねうたさんが、”春のしっぽ”と呼んでいたけれど、
春がつまっていますよね。
春はピンクもいいけれど、黄色もいいなー。
春の黄色は元気が出ます。
わたしも、しっぽ、つかまえちゃった。

 * * *

たんぽぽは、例の登園コースの堤防に、まだわんさか咲いています。
園に送った帰り、はりきって たんぽぽ集め。

通り行く誰か、聞いてくれないかなー? なにしてるの?って・・
と思いながら、せっせ せっせと摘みました。

たんぽぽ

誰も聞いてくれなかったけれど、「たんぽぽ染めするんですよ」って
言いたくなるほど、気持ちはわくわくしていて、
まるで、遠足前のこどもだなぁと ひとりにまにま。

準備不足で、染める布がわずかだったのに・・・
あきらかに たんぽぽとりすぎです!(笑)
だって、楽しいんですモン。 
ポキッ パフッというなつかしい感触と、手がべたべたになる汁。
子どものころ、ずいぶんとやりました。

染液にひたして、媒染液にひたして、すすぐを2クールしたところで
お迎え時間。 アーン
 ・・・一時中断・・・
もどって、もう1クールしてみました。

たんぽぽ染め

できあがり!
ワッフル地は、濃いしあがり。
シルクはちょうど思い描いていた通りの色で、大満足。
ガーゼは、下処理ができなくて、今回はほんのお試しだったけれど、
ほんとうにほんのりたんぽぽ色。

 ウッシシシ

師匠、奈良支部長、どうもありがとうございました!
たんぽぽ染め、満喫♪

 * * *

お昼は、「もりのにわ」さんに教わった、たんぽぽの葉っぱの
天むすおにぎり♪にしました。

天むす

はじめての挑戦!
こちらも春の恵みですね〜〜。 
おいしくて、パクパク食べてしまいました。
(写真は、部活から帰ってきて、すぐ食べたい人分)

たんぽぽ三昧の一日。

| 琴子 | 15:23 | comments(21) | trackbacks(0) |

ちいさなあなたへ Someday
すべてのおかあさんと その子どもたちに

ちいさなあなたへ 『ちいさなあなたへ

すてきな絵本だなと思います!
母としての想いがすべてつまっているような・・・。

生まれてからずっと、育てながら感じていることが
飾らない言葉でさらりと書いてあって、
じーんとしてしまいます。
母としても。
子として、母のことを想っても・・。

生まれてきてくれたときの 喜びそのままに
おかあさん、おかあさんと慕って、ひっついてくれる時期。
少し自分を自覚し、親と距離を置く時期。
ちょうど、その2つの時期の人と 同時に接する日々。

少しうちが小さく見えはじめた上の人も
まだまだ わたしにしがみついている下の人も
”わたしのいとしい子” だよねー と
こっそり胸のうちでつぶやいてみる。ニコニコ
いい気分です。
初心忘れるべからず。


 * * *
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| 琴子 | 15:36 | comments(16) | trackbacks(0) |

清々しい
昨日、目に飛び込んできた風景。
今日はカメラを持って登園しました。 パチり カシャ

こいのぼり2

たくさんの鯉のぼりに、言葉を失ったkoha。
だれのなの〜? ・・・
うーん、だれのだろう??

毎年飾られるたくさんの鯉のぼり。
もうそんな時期ですよね! 早い早い。
ここに、近隣の幼稚園や保育園児の 手作り鯉のぼりが加わるのは
GW前でしょうか。
ただいま、園では その鯉のぼりを制作中。

こいのぼり1

 * * *

八重桜

八重桜も今 満開です。
鳥の声も、マルハナバチの姿も、空の青さも美しい。
いい季節ですね〜。 
ウグイスがとてもじょうずに鳴いています。

| 琴子 | 11:30 | comments(12) | trackbacks(0) |

福々と
先週後半から、次々やってきたうれしいこと。
お届けものあり、出会いあり、うれしい知らせあり。

お願いして届いているのだけれど、どういうわけか、
時期がぴったり重なるのが不思議です。

いつも長いけれど、今日も長くなります!(笑)

 * * *

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| 琴子 | 22:45 | comments(12) | trackbacks(0) |

雨、雨、雨
この春は、とても雨が多い気がします。
10日の入園式。 大雨でした。
そして今日も、ひどい降り。

 Koha
 レインコートもリュックも長靴も、回してもらった愛着もの。
 傘には穴があいているけれど、それも関係ないらしい。傘、だいすき 


ちょうど登園時間は、小雨になってくれて、よっし今のうち!と
いつもの川べりを急ぎます。

でも今日は、風も強くて、川からの風で、ちびっこいkohaなど
傘もろとも吹き飛ばされてしまいそう。
おかあさんのうしろにぴったりくっついてと、
kohaの傘のぽっちをつかみながら、風と大奮闘。

「かぜさん、やめてぇぇーーー」と叫んでいたのも はじめのうち。
そのうち、叫ぶのもつらいほど、ゴォーーと吹かれて、
泣きが入る一歩手前でした。 あぶない、あぶない。

うちから園までは、徒歩で20分程度。
雨の日は歩いて、晴れていたら 自転車で少し遠回りをして
堤防沿いの気持ちよい道が長く走れるようなルートで
登園します。

雨の日は特に、「kohaちゃんね、あめ、すきなんだよ。」と
川の濁り水の観察や、サギやカモの動きにいちいちとまって、
なかなかたどりつきません。
あまり時間がかかるので、写真をパシャパシャ。
雨なんだけど・・・そして、寒いんだけど(苦笑)

 浅川

いつもは8:50くらいには、ほとんど1、2番で到着。
でも雨の日はだめで、9:15過ぎ到着します。

本人は、大変なはりきりモードで、昨日からはじまっている
お弁当も残さず食べてきます。

が・・・お迎え時は、ちょっと悪い子に変身。
まだお腹がすいている!とだだをこね、質問しても てんてんてん・・・
家に帰って、わたしと一緒に再び食べるまでは、園のことも
ほとんど出てこず。
わかりやすすぎて、笑えます。

泣きもせず、案外冷静な朝の別れ。
がんばっているのか昼寝も2〜3時間、よく眠ります。
その脇で、倒れこんでいっしょに寝ているわたし。
あかん・・ ちょっとあせります たらーっ
やることはいっぱいあるのに・・・ いっこうにはかどらず。

春眠なんとかだし、まぁ いい運動になってるってことですけどね。
なんとか 入園から一週間過ぎました。

 橋の下 歩きだすと早い!
| 琴子 | 22:28 | comments(10) | trackbacks(0) |

4月のおはなし会
4/12(土) 地元図書館でのおはなし会。

今月のテーマは、「なかよし」
なんとなく、春というと、新しい友達できるかな?のイメージ。
そんなイメージから選んだテーマです。

今回は、なぜだかいつもより大人数。
下は5か月〜上は8歳までの、年齢幅のある子どもたちが
たくさん参加してくれました。

 読書 未就園・ちびっこ向け 読書

 ねえ あそぼ 『ねぇ あそぼ

 みんなの広場 
 パネルシアター 『みんなの広場』  作・古宇田亨順

 かばくん 『かばくん

 はねはねちゃん 『はねはねちゃん

 手遊び

 ガンピーさん 大型絵本『ガンピーさんのふなあそび


 読み手の一人が急きょ来られなくなり、本をさしかえるという
 トラブル発生。
 「かばくん」「はねはねちゃん」は、「まっくろネリノ」と
 先月のこどものとも0.1.2の「だっこだっこだーすき」を
 読む予定でした。
 前にも、予備の絵本を用意しておこうと決めたはずだったけれど、
 みんなすぐ忘れてしまっていけません。
 これから、選書に持って行った自分のおすすめを一冊、各自よぶんに
 持っていくことにしました。
 
 顔ぶれを見て変更したので、5ヶ月、8ヶ月のあかちゃんたちも、
 おかあさんの膝で おとなしく聞いてくれて(見てくれて?)
 そこはよかったです。

* * *

 読書 園児以上・少し大きい子向け 読書

 ブーちゃん とことこブーちゃん
  1、車がこわいから〜  2、いじめっこがこわいから〜
  よけて道を行くのです。

 あさえ 『あさえとちいさいいもうと

 紙芝居 『あひるさんとにわとりさん』
      村山籌子幼年かみしばい )から
   ”おこりんぼうのあひるさんとにわとりさん”と
   ”なかよしのあひるさんとにわとりさん” 

 手遊び

 うごいちゃだめ! 『うごいちゃだめ!

 ともだちいっぱい 『ともだちいっぱい

 後半は、「あさえとちいさいいもうと」「うごいちゃだめ!」と
 ドキドキハラハラするお話が続いて、前半から聞いてくれていた
 子の中には、つ、つかれた〜・・と言った子がいました。
 ほんと。真剣に聞いてくれてありがとう。

 いつも来てくださる、「いかりのギョーザ」の苅田さんも、
 「うごいちゃだめ!」のあのしつこさ(!)がたまりませんね
 とおっしゃっていましたが、まったく同感です!
 あの手に汗握る展開と、読み終わったときの、ふっとほどけるような
 空気感が、たまらないのです。

 いよいよ、わが市でも、ブックスタートがはじまることもあって、
 あかちゃん連れのおかあさんが来てくれたのは、そんな関係も
 あるのかと思いましたが・・・ こちらは、たまたまだったようです。
 ブックスタートで、子どもと絵本を読む楽しみが、少しでも
 伝わるといいなと思います。
 
| 琴子 | 22:28 | comments(4) | trackbacks(0) |

読書雑記 2
食堂かたつむり 『食堂かたつむり

祖母の形見である、梅干しのカメ以外の持ち物をすべてを亡くし、
声も無くし、
残ったものは、料理だけ。

すべて亡くしたときに、これだけは自分にあるという自信。
それはうらやましいことだと思う。
そして、そうあれたらしあわせ、とも思う。

りんごちゃんの作る料理を見ていると、
食べてくれる人の顔を浮かべ、丁寧に作業することについて
あらためて考えさせられる。

比較するのも申し訳ないけれど・・・わたしの片手間作業とは
質も意気込みもまったく違うわけです。

頭も剃って、一日ひと組かせいぜいふた組のお客さんのために、
事前調査(面接)をし、材料をそろえて仕込む。
どの料理も、ほんとうに願いや想いがいっぱいつまった
おいしそうな料理尽くし。
そして、わたしには想像も創造もできないメニューばかり。

料理は、愛。創造。生 を実感します。
料理の腕前、料理に向かう姿勢がほんとうにすばらしくて、
少しは肝に銘じて、日々の料理作りに励もうと思ったのは、
きっと、わたしだけではないですよね。

後半。
まったく意見があわないと思っていた母とのやりとりの場面。
少々、性急な展開かしらと思いつつ、それでも
ぐっと胸がつまる思いがします。

* * *

これもまた、図書館検索で、80人以上の待ち人がいて、
やっとベストセラー本だと気付きました。(遅)
春休み、友人が貸してくれたおかげで、ようやく読めた一冊。
80人って、一年以内には回ってこないですもんね。 よかった。

  『食堂かたつむり』 【作】小川糸  ポプラ社
| 琴子 | 16:53 | comments(8) | trackbacks(0) |

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