おとなたちの絵本部屋 No.91

雪で大騒ぎだった火曜日、おとなたちの絵本部屋講座へ
行きました。
中央線が止まっていなくてよかった・・・(ホッ)
予定通り行けたと思ったら、帰り立川で、まったくボーっとしていて
ふらふらと乗り込んだ電車が青梅線に入っていってしまって大慌て。
またね、、、、やってしまいました・・・。

おとなたちの絵本部屋   in オリオン書房ノルテ店
ナビゲーターはイーダちゃん
今月は奇数月なので、テーマでの選書でした。
テーマは興味深き ”おひめさまになりたい!?”

お姫さま本といっても、基本 昔話をのぞく選書で、いろんなキーワードで
選んでくれていました。
とても充実していて、へぇ!の連続。

まだ講座日があと1日あるので、参加予定の方は、ぜひこちらは
スルーして、楽しみにしてくださいね。



プリンセスプリプリとハナちゃん のはらひめ 森のおひめさま
お姫さまといえば、衣装をはじめ、憧れのまと。
プリプリでは、姫の部屋図が楽しくて、
「のはらひめ」では、衣装だけでなく、姫さま修行も見ごたえあり。
「森のおひめさま」の作者オルファース自身が姫さまのように美しく、
森の妖精のような姫さまが愛らしい。

あくびばかりしていたおひめさま 
ヒヤシンスひめ ながいながいかみのおひめさま

この3冊には共通点があって、自由のきかなさを”あくび”や”浮くこと”
"長い髪”で表現しています。
こういう括りでまとめてもらうと、なるほどなーと思います。
あくびやヒヤシンスひめには、助け人が現れるけれど、
ながいかみのおひめさまは、自ら強い意思で姿を消し、
自分の運命を変えたという点で異色です。
ながいながいかみのおひめさまのそんな強い意思が、わたしは
やっぱりとても好き。
途中から、絵本にまったく出てこなくなってしまう姫さまも珍しい。

5のすきなおひめさま チョコレータひめ

こだわりのある姫さまもいます。
5のすきな姫さまに、触ったものが全部チョコになってしまう姫さま。
「チョコレータひめ」 実ははじめて読みました!
表紙だけ知っていたものの、カバーをめくってあらびっくり。
まるで違う水色ベースに、いろんなチョコが描いてあって
あれこれ迷う楽しさもあり。絵の印象以上におもしろい絵本でした。

あまくておいしいこいのものがたり ブラジルの絵本
レースなどのコラージュにみとれます。

毛皮ひめ うるわしのセモリナ・セモリナス
「毛皮ひめ」は、地味だけど、大好きな絵本。
小さなくるみにドレスが入ってしまう不思議と姫の知恵が魅力です。
「うるわしのセモリナ・セモリナス」 小麦粉から生まれたこの男の
名前で、まず笑ってしまう・・・
このお話、どこかで聞いたことがあると思ったら、「砂糖菓子の男」でした。
(⇒以前のログ) ギリシアの昔話の再話
でもこのセモリナのほうが、目つきや表情で笑ってしまいます。

王国のない王女のおはなし リンゴのたねをまいたおひめさま
「王国のない王女のおはなし」 まだ新しい絵本で、しっかり読んでいない
わたしは、この絵本の最初の印象もないままですが、どうやら読みこむと、
印象がかわることもあるらしい。
ちょっと楽しみに読みたいと思います。
案外深いテーマが隠れているかも。
「リンゴのたねをまいたおひめさま」 高い塔をたてて見てみて〜と
騒いでいる姉さま2人のシルエットページがいいです。
おはなしもいい。

おうじょさまとなかまたち イスラエルの絵本 はじめて見ました。
相手を怒らせてどんどん大きくなる虫に、「もういいでしょ?」のひと言で
沈めてしまう姫さま。
穏やかにひいてみる賢さを感じます。

だれも知らなかったお姫さま図鑑 お姫さま大全
石津ちひろさんがずいぶん時間をかけて訳されたという、お姫さま図鑑
巻末には、お姫さま診断テストなどもついていて、とても楽しいです。
ちなみに、理想の姫・神秘の姫・空想の姫・姫にはなれない(だったか?)
のうち、参加者3人とも空想の姫でした!
「お姫さま大全」
 ’物語、舞台、アニメ、神話、史実などのお姫さまたちが、
時代や背景をこえて登場する’ 豪華な姫さま本です。
これは、読みこんでみたいと思った一冊。

今回の おもちゃであそびタイ!ムは、先日来 迷っている
コドモノクニ名作選vol.5の付録の、武井武雄カルタでした!

武井武雄カルタ

字を隠して取り合いましたが、難しかった〜。
でも、絵がほんとにステキ♪ あぁぁ、もっと眺めたいです!

  *     *     *

たまごってふしぎ すてきなルーちゃん

この日のお買いもの。
プロベンセンの新刊を教えてもらいました!
そして、今kohaとはまっている、たかどのほうこさんの「すてきなルーちゃん」

| 琴子 | 00:27 | comments(2) | trackbacks(0) |

ちびっこひろばおはなし会

ちびっこひろばの日は、朝、学校の絵本と重なる日が多くて
大忙しですが、今週は、校外からの研究授業のため、
朝の絵本タイムはなし。ちょっとゆとりの朝でした。

雪の翌日の寒い朝、まだそれほど風邪ひきさんもいないのか
10組20人の親子さん。

まずは、 ♪くるくるくる くるくるくる 1本指ではくしゅ ♪で
ごあいさつ

紙芝居
『みーつけた』 脚本:大和田美鈴 童心社

だるまさんが

手遊び 「ゆきだるま」
  ♪ いっくんと いっくんで おやまです
    にーくんと にーくんで かにさんです
    ぐーちゃんと ぐーちゃんで ゆきだるま ころん ♪

おふろごっこ

体遊び ビタミンC

あぶくたった おふとんかけたら

しあわせならてをたたこう

 ♪ さよなら あんころもち またきなこ
     さよなら あんころもち また来てね! ぱくっ ♪ で
           ごあいさつ

2人でしているので、期せずしてかがくい絵本2冊

ビタミンC のからだ遊びで、ギューっと抱きしめてもらったり、
あぶくたってにえたったで、つつかれて食べられたり
ちびっこたちは、それだけでとてもうれしそう。
2人ほどママの表情が硬くてちょっと心配になりました。
にっこりと、子どもと目をあわせてあげてほしいな。

| 琴子 | 22:54 | comments(0) | trackbacks(0) |

ゆきのプレゼント

まったく予報通りに夕方から雪になった昨日。
ご飯を食べながら、雷のゴロゴロを聞き、あれいつの間にか
静か〜と思ったら、ポッポポッポと雪が降っていました。

ゆきのプレゼント

コツコツコツと戸を叩く人が来ないかな・・・なんてちょっと思って、
出してきたのがこの絵本。
大雪の中、おばあちゃんの妄想がほんとうになってしまう楽しい絵本。
実際はコツコツコツどころか、ピンポーンもなかったけれど・・・

積雪 朝の風景

雪の朝は、キラキラして空気も澄んでいてとってもきれい。
見送る合間に、あちこち積もり具合を観察して。笑
kohaもまっすぐ行きません。あっちうろうろ こっちうろうろ

夕方。
明日の朝凍ってしまうと、子どもたちが危ないので、
少し雪かきをしていたら、ふだんなら話しかけてこない小学生たちが
何か言ってくるのがおかしかった。
中学年くらいの男の子が、雪玉おいしいと食べるので、さすがに
「もうそのへんでやめてとこねっ」と声をかける。
高学年女子が、雪玉作って、「だいぶ重くなりました」って持たせてくれた。
ベランダに置くんだというので、「あともひとつがんばってね〜」^^

話していたら、そうだ、小さくてもゆきだるま作っとかないとね
と思い立って、私も作りましたよ。

ゆきだるま
遊びから帰ってきたら、kohaなんというかな。


『ゆきのプレゼント』
 【文】ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ
 【絵】ライナー・チムニク
 【訳】矢川澄子    童話屋   絶版

ゆきのプレゼント

『ゆきのプレゼント』 4,5年前に図書館の廃棄本でいただいて
うれしいやら驚くやら・・・。
古本屋さんで出会った洋書のほうとは、表紙絵も違うので、
最初同じ絵本だと気づかなかったのですが、独特の線画が
とってもいいです。
KMベーカリーさん、ナイスタイングで太っ腹度満点♪

| 琴子 | 16:30 | comments(2) | trackbacks(0) |

ババールのヨガ

今度の春が来ると、ヨガをはじめて3年になります。
見た目の効果はともかく・・・(汗)
心身ともに楽になり、動くことが億劫でなくなりましたし、
夕方の疲れ具合がまるで違います。
しかも20年来の腰痛がほとんどなくなり、
落ちこみやイライラも、それほど持続しないことに気づきました。
なにより、深い呼吸ができるようになったことで、
何かあれば、スーハーと深呼吸で落ち着くことができます。

びば・ヨガ♪ な毎日

そんな先日、はらぺーにょさんに教えてもらった
ババールのヨガ入門絵本。

ババールのヨガ
 『ババールのヨガ』
 【作】ロラン・ド・ブリュノフ  【訳】伏見操  白泉社

ゾウとヨガなんてまったく結びつかなくて、どんなでしょうと興味津々で
借りてみたら、なんと楽しいこと!
ババールがヨガ?なんてバカにしてごめんなさい、です。

からだの固いわたしにはできないポーズも、ババールは軽々
こなします。

さらに楽しいのは、世界各地の観光名所で、その地をイメージした
ポーズをとる後半部。
エッフェル塔前で”英雄のポーズ”なんて、あぁ!いいねっ♪

ヨガに興味を持つゾウのために描かれた入門書で、
人間や他の動物は、自分たちにあった専門書を参照するようにとの
注意書きもありますが・・・
いやいや、なかなか役にたちます。
というか・・・最初の太陽礼拝のポーズから数ページするだけで、
かなりあちこち鍛えられる感あり!
(ワタクシ、途中で挫折)

ババールのヨガは、呼吸と鼻の使い方がポイントになります。
人間も呼吸は大事ですが、ババールたちゾウにとっては、
鼻の使い方もミソなのですね。なるほどねぇ・・・

ちょっと疑問なのは、ゾウは靴などはかなくても、とても
バランスのとりやすい足裏なのではないのかなぁということだけど。
あえて、靴をはいてやるわけですね。

ユーモアたっぷり、茶目っ気たっぷり
楽しいヨガ本に出会いました。^^ ナマステ

| 琴子 | 22:33 | comments(4) | trackbacks(0) |

ふくのかみ

水曜日の1年生の朝時間、2人の母が読んでくれました。

びんぼうがみとふくのかみ いいこってどんなこ?

いもとようこさんの絵は特徴的だからすぐわかります。
なかなか自分では選ばないタイプの絵本だけど、
他のクラスでも、何度かいもとさんの絵本が読まれている様子。
手にとられやすいんでしょうか。

おはなしは、ふくのかみが歓迎されない結末で、子どもたちからも
え〜!(いいの?)というつぶやき。

2冊目の「いいこってどんなこ?」は、お母さんにこんな子は
だめでしょ?と何度も聞く子うさぎに、笑ったり、だめだめと否定
したり、なかなかにぎやかな反応でした。
どんなふうに言っても、かあさんうさぎが認めてくれるので、
子どもたちもすっかり安心した様子。
ひたって聞いていたわりにあっという間に終わったので、
「えーもう終わり!?」 という声も聞かれました。

| 琴子 | 22:52 | comments(4) | trackbacks(0) |

はじめましての絵本たち

今年もはじまりました、近著の新刊絵本を紹介してもらう
”はじめましての絵本たち” (於:立川オリオン書房ノルテ店)
三蔵さんは、年末来の体調不良で心配でしたが、
お顔が見られてホッとしました!

気になった本をザザザッと覚書。

へびのみこんだ なにのみこんだ? 長いお話の合間のお楽しみに読みたい

タベールだんしゃく 額から出入りするくいしんぼう話が楽しい

みんなでいただきます トントントンをまちましょう
左) この絵のタッチ、だれかに似ているのに思い出せず・・・
   気になる絵本
右) 花の精たちがとびきりかわいらしくて、あちこちで読みたい

あさになったのでまどをあけますよ たんじょうびおめでとう!
左) 荒井さんのこの絵本、いいです!美しくて、光や希望を感じる。
   やっぱり絵がじょうずなんだと、あらためて思う
右) 品切れで見られなかったけれど、見てみたい1冊

テーブルマナーの絵本 探検するよ、さぁ科学の世界へ ヒラメキ公認ガイドブックようこそ宇宙へ
左) きっと間違ってしていることがありそうなので、
   子どもと一緒に再勉強してみたら楽しそう
右2冊) 科学・宇宙の分野とも、子どもは興味を持つけれど
     答えられない分野。 いろんな?が盛りだくさん

絵のある自伝 ちっぽけ村にねこ10ぴきと。
左) 安野さんの自伝なので、読みます!
右) どいかやさんがMOEに連載していたものに、加筆修正されて
   出た1冊。 パラパラ見ていたら、10年間洋服を買わない作戦の
   ページがあった。何を大事に、何を削るか、読んでわたしも
   考えたい。

3びきのうさぎ おやすみなさいABC
カーロイの絵本(左) と マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本(右)
伝言違いがクスリと笑えるおかしさと、静かに眠りをたどる
珍しいABC本、どちらもやっぱりいいです!


ピヨピヨ コドモノクニvol.5
左) ピヨピヨシリーズももう4冊
右) コドモノクニ名作選もついにコレクション5シリーズめ。
   今回は、武井武雄カルタがふろくについていて心動いたけれど・・・
   そうするとシリーズ通してほしくなりそうなのが怖いです。
   ウーム 考えどころ

| 琴子 | 10:22 | comments(4) | trackbacks(0) |

きみのいたばしょ

表紙の写真が美しくて、目が釘付けになりました。
大きいお腹だなぁ。

きみのいたばしょ
 『きみのいたばしょ』
   【著】   池田伸          
   【写真】  スタジオネーブル
   【イラスト】ヨコセ・ジュンジ  サンクチュアリ出版
 
命が宿っているお腹。
ページをめくると、たくさんの大きいお腹が出てきて、
単に大きいだけでなく、それがいろんな形であることに驚きます。
人と比べたことがないので、そんなにいろんな形を
一度に見せられると、思わず見入ってしまう。

この、どのお腹の中にも、唯一無二の命が宿っていて、
その命は、ただただ 無事に生まれてきてくれることだけを願って
大事に大事にはぐくまれる。

いるだけでありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。

そんな単純で 大事な想いを、あらためて思い起こさせてくれる
すてきな写真絵本。

 だからすっかりわすれてしまっても きみはじしんをもっていい。
 しんじていい。
 きみは愛されたから、生きている。
                         (本文より)

| 琴子 | 23:08 | comments(4) | trackbacks(0) |

1月のおはなし会

いいお天気の晴れ間に、今年はじめてのおはなし会。
1/14(土) 地元図書館のおはなし会の記録です。

今日はびっくりするほどの大盛況。
ちびっこが多かったこともあって、途中 予定していた
長めの竜のお話を、急きょ差し替えました。

  1月のプログラム 

てぶくろをかいに 紙芝居

ごくらくねこ

手遊びわらべうた 「でんでらりゅうば」

ごくらくももんちゃん 十二支のかぞえうた

わらべうた 「みかんきんかん」

みかん おもちのきもち

パネルシアター 「おおきなかぶ」

お話にすっと入っていける子どもたちで、ずいぶんと楽しんで
くれました。
「てぶくろをかいに」では真剣そのもの。
「十二支のかぞえうた」「おもちのきもち」では、思わず笑いも。
最後のパネルシアターでも、つい盛り上がりすぎて、
図書館員さんが、おはなしの部屋の扉を閉めに来てしまいました。
あらら・・・すみません。

『ごくらくももんちゃん』は、急きょ差し替えた絵本。
ほんとうは、
ふでばこのなかのキルル ⇒ この絵本を読む予定でした。

期せずして、”ごくらく”の言葉が入った絵本が2冊続いたので、
”ごくらく”の雰囲気が伝わったかな。

| 琴子 | 23:21 | comments(2) | trackbacks(0) |

初読みは

10日火曜日に始業式があってまだ2日めでしたが、11日水曜日から
朝の絵本読み 始動です。
2人の母たちが、それぞれ読んでくれました。

お正月さんありがとう だいこんどのむかし

『お正月さんありがとう』
来年のことを言うと鬼が笑う のくだりで、子どもたちは「なんで?」と
口にしていました。
この絵本のおかげで、この言葉が残った子がいるだろうな。

『だいこんどのむかし』
国語の教科書のおしまいに、推奨のお話として出ているのだそうです。
よく似た形のお話はあるけれど、大きな大根の話ははじめて知りました。

| 琴子 | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) |

充電のおとも(2)

帰京してから、撮りだめたテレビ番組とDVDを2本観ました。

撮りだめているのは、BSの『旅のチカラ』
まずはコツコツ、ランダムに5コマ観ました。

 植村花菜さんの ナッシュビルの挑戦
 葉加瀬太郎さんの アイルランドで出会うフィドルの話
 栗原はるみさんの イギリス シェフ修業
 桃井和馬さんの アンデス巡業の旅
 向井理さんの エクアドルのチンボラソ山への登山

この番組とても好きです。
旅を通して挑戦することはさまざまでも、自分と向き合おうとする
出演者の姿が力強くて、どうしても涙が出てしまう。

まだもう少したまっています。タノシミダ


そして帰京後、何度も借りたDVDをついに購入。

画家と庭師とカンパーニュ

この庭師と画家の会話と表情がすばらしいのです。
最後の鯉つりのシーンの美しさは忘れられない。


バベットの晩餐会

もう一本。ヒナタノオトの稲垣さんが年末年始に
ブログに書かれていたDVDを観ました。

静かで禁欲的な中に、満ちていく喜びがじわじわと・・・
この映画もとてもいいなぁ。
体の中に染みこんでいくお料理の数々は、技と材料がいいだけでなく、
そこに強い温かい作り手の想いがこめられているからこそ、
食べた人に喜びと笑顔が満ちていくのでしょうね。

| 琴子 | 01:30 | comments(2) | trackbacks(0) |

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